映画・テレビ

英国王のスピーチ

コンプレックスを抱えているヒトが、

シャイでいて、内向的であれば社会生活上「損をしますよ」と諭される。

でも、根拠のない自信でふるまっているヒトは、正直好きになれない。

主人公のジョージが冒頭の演説シーンで、どもりのため、とぎれとぎれになり、

大勢の聴衆に、冷やかな視線を浴びせられるシーンには、

正直に言って、ジブンに置き換えていた。

そこから映画が終わるまでの2時間、王の一挙手一投足に釘付けとなっていた。

献身的な妻の優しさと聡明さ、セラピストのユーモアと熱意、兄との確執、、

と様々な人間模様が彩られている。

内気と思われながらも、決して逃げない王ジョージを知らずの内に拳を握り応援していた。

最後のシーンは、まるでジブンがスピーチするこかの如くの心臓がバクバク。

主人公がコンプレックスを克服して成長する姿に、

何故か、ジブンも大きくなれた気がしました。

映画の内容もさることながら、

使われている英語は、1930年代ということからなのか、

正統的なブリティッシュ・イングリッシュのようですね。

最後のスピーチシーンは、活字化させて、英語の教材にしたいと思いました。

とにかく、アカデミー賞になってアタリマエな作品ですね。

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「ソーシャルネットワーク」 デヴィッド・フィンチャー監督

冒頭での、ザッカーバークとエリカの別れ話のやりとりで繰り広げられるザッカーバーグのマシンガントーク、それと、

失恋の屈辱から、自身のブログにエリカを侮辱する内容の記事を書きこむだけでは、飽き足らずに

学園の女生徒達のプロフィルーをハッキングして、超急ピッチで、品定めサイトを構築していくシーンには、フィンチャー監督の「ゲーム」的な疾走感を存分に味わえた。

前評判では、SNSのフェイスブックを創った男 マーク・ザッカーバーグのサクセス・ストーリーを描いた作品という半自伝的作品という見方と、

鬼才 デビット・フィンチャーと脚本家 アーロン・ソーキンのコラボという注目すべき点が目玉であるけども、

僕にとって感じたことは、青春経済ストーリー。

堀江貴文(ホリエモン)の処女小説「拝金」にも通じる、共通目的の仲間、そして裏切り。

個人的には、IT界の伝説 ショーン・パーカーに傾倒してゆく、ザッカーバーグとパーカに警戒心を持つ、エドワルドの亀裂してゆく模様に胸を痛めてしまう。

背景、舞台こそ5億人の登録者を有した「フェイスブック」を立ち上げたサクセスストーリな反面、恋人や友人を失い「孤独感」を拭いきれないザッカーバーグの切なさを感じてしまった。

今後のザッカーバーグ、「フェイスブック」、そしてデヴィッド・フィンチャー監督の動向にいやがおうにも注目してしまう。

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「ザ・コーブ」 ルイ・シホヨス監督

Cove2 捕鯨の論争になると必ずといっていほど出される意見、「牛や豚のと殺が認められて何故、クジラがいけないんだ」や「その国の伝統文化を否定される権利はない」と。

これらの意見はこの映画の製作者にとっては全くといっていいほど的外れなのではないでしょうか。

「ザ・コーブ」はと殺、捕獲することの必然性を問うているのでは。

太地町では400年にわたり捕鯨の歴史を持ち、クジラとイルカで栄えてきたまち。

捕獲されたクジラ、イルカは世界中の水族館やテーマパークに。

残りは殺して食用に。

この映画を冷静にみると哺乳類で知能の高い彼らを殺して食べることの残忍性よりも、

その鯨肉の含まれている水銀にもスポットを与えている。

実際に映画の中ではかなりの時間を割いて水俣病について述べている。

映画の中での入江(コーブ)での密入シーンは、古い例えで申し訳ないけれど「川口弘」的でドキドキの中にも大袈裟感もありエンターティメント性も。

それでも必死に逃げまどうイルカが.......水面が真っ赤に染まる映像は.....

いずれにせよ先入観なしで見て、ジブンの目で確かめるべき映画だと思いました。

「環境保護」 「伝統文化」 「食の安全性」

この映画の上映に至っては各地で反対運動がおこり話題になりましたが、

特に学生などにも見て欲しいと感じました。

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「アウトレイジ」北野武監督

3年前の出来事。

当時、僕は複合施設の営業、広報の仕事に従事。

施設はアメリカのオールドカーの展示と実際の青函連絡船を使った記念館が湾岸に併設。

そのロケーションも手伝い、しばしばTVのロケにも。

ある日、TV朝日系の制作会社から施設を使っての撮影依頼が。

なんでも、TV朝日の開局50周年記念のドラマのロケに使いたいとのこと。

ドラマは松本 清張の「点と線」。

そして、出演者を担当Dに訪ねたところ、「これは本当はまだ秘密です。」と前置きをしながらも、「北野武です。」と。

20070726_050 (点と線の石橋監督と私)

そのコトバを聞き、何故か全身のチカラがスーっと抜けた感じに。

僕にとってのたけしはビートたけし<北野武。

もちろん芸人としてもひょうきん族のたけちゃんマンからオールナイトニッポンまで、さんざん笑わされていただいてきました。

それでもやはり北野武>ビートたけしなんです。

北野作品の暴力シーンを見ていると、「キタノブルー」ならぬ「キタノバイオレンス」とでも表現したくなるようなリアル感。人間には食欲、性欲、睡眠欲とともに暴力欲があるんじゃないかと感じます。

さて、「アウトレイジ」

音楽担当は鈴木慶一。そして思い切りハマりそうな寺島進が不在。

命の点取りゲームのよう。銃撃戦は、「男たちの挽歌」的なガンマニア垂涎というノリではなく一発(か二発)でズドン。

それにしてもキャストが絶妙。

ダメさが憎めない組長 石橋蓮児。何故か日サロ焼けした大逆転 三浦友一。クールさが冷徹感を醸し出す加瀬亮は「それでもボク..... 」の時よりもハマっているのでは!?

それにしても役者としても出演のたけし演じる大友組長。あの刹那感、トラジコミカル感、北野作品なんだと再確認。

個人的に一番良かったのは椎名 桔平。あの落ち着きと垣間見える脆さ。

「不夜城」を思い出しました。そして椎名 桔平、メチャカッコよかった。

寺島進、出てなくて良かったのカナ。リアルすぎるんじゃないかな。

暴力団抗争で主役級がどんどん殺されてゆきますが、泥くささよりは、何故か喜劇的でも。

「監督・ばんざい」でのプロレスラー蝶野と天山がラーメン店で一般人を脅したシーンにお通じるような。

そして、この作品、衣装協力にヨウジ・ヤマモトの名が。

耀司の才能は営業的にはムズカシクても健在でした。

とにかく満足度が高い映画だと思います。

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「板尾創路の脱獄王」

板尾の役者としての資質というか実力に最初に唸らされたのは、2003年3月にリリースされた「HITOSHI MATUMOTO VISUALBUM 完成」と松本人志がプロデュースした新感覚コント集の "古賀" での演じた古賀役。

4人の友人同士でスキューバダイビングに挑戦。その実行後に、感動に浸る3人に何の連絡もせずに帰宅。そのことを、心配する、常識のないヤツとして批難する松本、今田、東野。

4人の中でも特異なキャラと思われている板尾が一番、常識的、論理的な役を演じております。

ガキの使いでの金セビリキャラでも見られる、緩やかな狂気とそれでいてどこにでもいそうな自己正当化な性質のヒト。

そんな板尾の監督、主演作品と訊いて早速、劇場へ。

完全なる板尾ワールド。セリフは一つもありません。まだ公開中なので具体的な内容やエンディングについては書きませんが、約1時間40分ダレたところはナシ。

予備知識はほぼ無しでいきましたが、映画としてのジャンルって何になるのでしょうか。

コメディ いや違うな サスペンス その要素も結構あるけど...

途中で、板尾演ずる鈴木が中村政俊の「ふれあい」を熱唱。

「ふれあい」といえば松本人志の「大日本人」でも流れた曲。

「大日本人」での板尾も連想します。まさか、それを狙った!?

そして、エンディングは.........

國村隼、石坂浩二と脇を固める名優たちの演技と存在感も作品に厚みを持たせております。

板尾は、映画公開の挨拶で昨年の夏に天国へ召された愛娘のことを語っておりました。

(映像はこちらへ)

この映画への愛情、情熱はこの異質な(?)名作を通じて伝わってきました。

今年度の最高傑作です。(はえーっつうの┐(´д`)┌ヤレヤレ)

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ミッキーローク主演 『レスラー』

ミッキー・ロークといえば、僕が10代の頃の憧れのスターでした。

『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』でのジョン・ローンとの対決は、ジョン・ウー監督作品 『男たちの挽歌』とともに、男の在り方、凄味、冷徹さ、刹那感を学びました。

『エンゼルハート』での孤独感、『ランブルフィッシュ』での重厚な演技、『ナインハーフ』での艶のある演技。

当時、CMに出ていた、サントリーのリザーブを飲み、部屋にもポスターを貼ってました。

その後、両国国技館で、プロボクサーとして登場。「猫招きパンチ」には、憧れの気持ちが、一気に薄らいだ感も。

そんな、ロークが、『レスラー』という映画で、アカデミー賞にノミネートされたと聞き、公開を首を長くして待っておりました。

プロレスファンでもあった僕にとって、「観たい」モチベーションはMAXに。

ミッキー演じるランディ"ザ・ラム"ロビンソンは、全盛期にはマジソン・スクエア・ガーデンを満席にしたほどの人気レスラーながら、晩年は、ステロイド後遺症、平日はスーパーマーケットでのパート、住まいはトレーラーハウス、そして週末に場末のリングでレスラーに。

ここ、数年、表舞台から遠ざかっていたローク本人とイメージがダブりそうです。自己破滅型の人生をリアルに演じているようです。

自分も、ロークのファンであった10代の頃と、今の自分の置かれている状況を知らずのうちに当てはめてしまい、スクリーンのロークが、涙すれば、自分も泣き、映画ながら、リングで、相手の技を受ければ、痛みが伝わりと重ねておりました。

と同時に、やつれた印象と同時に、10代の頃に憧れた、脆さと凛としたロークが戻っておりました。

ストリッパーのキャシディとの一線を越えられない愛。音信普通の娘 ステファニーとの再開。アメリカプロレス界のギミック、アングル、等、ロークのことを知らない世代にも是非、見て欲しい映画です。

ブルース・スプリングスティーンの主題歌にも胸を打たれます。

プロレスしか無い、ランディと役者しか無い、ロークは恐ろしいほど重なります。

僕も、自分のやりたいことをやろうかなって思ってしまいました。

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スマスマ 金城武 トニーレオン

Won 先ほど、スマスマに金城武とトニーレオンがゲストに。ジョン・ウー監督の『レッド・クリフ』のPRです。金城、トニー・レオンといえば、僕にとっては、何といっても、ウォン・カーウァイ作品。金城とトニーといえば、「恋する惑星」。男女のすれ違いを、ドラマティックに描いた作品に登場した2人にあこがれました。金城出演の「天使の涙」での茶目っ気のあるキャラに共感を得ました。トニー・レオンと故 レスリーチャンの絡みにドキドキ(?)した「ブエノスアイリス」すべて、言葉が少ない映画ですが、クリストファードイルの映像が独特の世界感を強調しております。でも、トニー・レオンはちょっと老けたかなsadでも、カッコいいっす。

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アメトーク ベッキー凄いぞ芸人

Manmahashi まず、私毎ですが、平成17年、函館のベイエリアに衝撃的にオープン。そして今年の3月31日に3年間の短い生涯を遂げた複合施設 クラシックカーミュージアム函館にて広報を担当しておりました。そこではその優雅なロケーションや広いスペースを利用して、TV、映画の撮影にも使用されました。あれは、平成17年の11月。日本テレビ系の『たべごろマンマ』のロケにて、ヒロミさん、キングコングさん、だいたひかるさん、そしてベッキーさんも来館。そこで、ベッキーファンになってしまいました。まず、現場入りの際に、大きな声で『おはようございまーす。よろしくお願いしまーす。』ととびきりの笑顔。可愛いというよりもキレイな印象です。撮影の最中にはキレイ好きなのか、数回、電動歯ブラシで歯磨きを。ベッキーさんが近くに来るたびに緊張でしたが。仕事なのでクールに振舞っておりました。ああ、写真をとってもらえば良かったなぁ。(画像は記念にもらった番組特製の箸です。)

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トウキョウソナタ

Kinokanban ボクんち、不協和音 がキャッチコピーの四人家族のものがたり。リストラされた事を家族に隠し、父としてのプライドを守る、香川照之演じる父。そんな、夫に気づきつつも、また、長男の米軍志願に揺れながらもクールに現実を受けとめる、小泉今日子演ずる母。米軍に入隊し、平和、愛に真実を求め探す長男。父親にピアノを反対されるもこっそりピアノ教室に通い、そこで才能を見出される二男。崩壊しそうでありながらも数々のトラブルを乗り越えて奇妙な連帯感も生まれるようなラスト。この映画を見たいがために函館から札幌シアターキノまで出向きましたが、行って大正解です。個人的に、独身の僕ですが、リストラされた父に共感を得ました。僕も3年前に一度、無職になったことがあるのですが、職が決まるまでの2か月感のみじめなこと.....周囲の人に悟られないように、普段通りにスーツで8時に家を出て、ハローワークに。その後、図書館で履歴書を作成したり、パソコンの勉強、特にエクセルの関数などを勉強しなおしたりと、ため息の連続でした。減っていく通帳の残高。香川照之の演ずるサラリーマンはプライドを保ちつつも現実を受け止めきれない姿に、あの当時の自分がダブってしまいました。そして、小泉今日子がいい。僕の青春時代のアイドルですが、すっかり母親役がハマる名優ですね。この人はアイドル時代から、その時その時で一番、自分を表現できる術を本能的に知っているようです。とにかく絶対オススメ映画です。

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寄生獣と打撃天使ルリ

Kiseiju 子供のころから、漫画やアニメ、ドラマなどにはほとんど、興味が無く、特に、アニメ、漫画というジャンルに関しては、ブームであったガンダム、北斗の拳などもなんとなく見ていたくらいでした。そんなボクですが、社会人になってハマった漫画が寄生獣です。SF漫画とされますが、寄生獣に寄生され、自分の肉体に悩みつつも敵と戦っていくうちに成長してゆく新一。その新一少年に寄生したパラサイトのミギー。人間に寄生し、新一と行動を共にするうちに友情が芽生えていくシーンも微笑ましいいです。青春ストーリー的な視点から見ても、興味深いと思います。金曜の深夜にTV朝日系にて打撃天使ルリというドラマが放映されておりますが、「打撃人類」という特殊な人種であることが分かり、とまどいながらも悪と戦う30歳OLルリ。正義、悪の価値観、親子の愛情、成就してはいけない刑事との恋愛など、イロモノっぽいタイトルをいい意味で裏切ってくれる展開で、結構、見ごたえありでした。この2作に共通することは人間の根底にある変身願望。ヒーロー願望。そして変化したことへの戸惑いなど、ある意味、人間の本質を描くには効果的な方法なのかも知れませんね。

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